【🇬🇧暮らし】医療費タダの国の「医療保険どうする?」問題
How do you do?
ロンドンより、じゅんです。
ロンドンはいま、イースター(Easter)というクリスマスの次に大きな宗教的なイベントのために盛り上がっています。学校も1週間くらいお休みのようで、どこもかしこも子ども連れで賑わっております〜。今年は4月17日がイースター!わたしは、また家族団欒でおうちディナーの予定です。
イースターの前後は金曜日=グッド・フライデー、月曜日=イースター・マンデーと言って祝日の少ないイギリスでは珍しく大型連休!
そんなイースターが開けると、私はいよいよ通勤が始まります!就職できました〜!
結構苦労をしたイギリスでの就活については、またまとめて書きますが、出社前に決めなければいけないことが沢山。その中の一つが、「医療保険どうする?」問題です。
NHS イギリスの国民医療皆保険制度
第二次世界大戦が終わった直後の1948年から続く、NHS(National Health Service, 国民保健サービス)。イギリスの国家予算の4分の1が投じられて、国が運営する医療保険制度なのですが、医療サービスが必要な人みんなに公平にサービスを提供しましょう、というものです。
このサービス、留学生であっても駐在員であっても、合法的にきちんとイギリス国内に滞在している人であれば、タダで診てもらえる!しかも入院とかもさせてくれる!
(眼科とか歯医者さんとか、一部自己負担しなきゃいけないサービスもありますが、基本タダ!)
みんなが平等に受けられるサービスって、すごい〜!!!
と、いうことで2012年のロンドン五輪の時は大々的に自画自賛していました。
(さすが自称:”グレート”イギリスです。)
※補足ですが、外国人のNHS受診は保険料先払いを求められるように2015年から変更あり※
NHS受診可能な方の例
・ 6 か月以上イギリスに合法的に滞在することが可能なビザを取得している学生
・ ワーキングビザ(YMS)など働く上で合法的に滞在することが可能な方
・ 永住目的(パートナーシップビザ、結婚ビザなど)で移住する方※2015年より、UKに6ヶ月以上滞在するEEA圏外国籍の者は「Immigration Health Surcharge」をビザ申請前に支払うよう義務付けられています。(YMS/学生ビザ=1年間£470、その他のビザ=1年間£624(2022.4月現在))
NHSの落とし穴
そんなすごいサービスがあれば、医療保険とかいらないじゃん!
しかもビザ申請するときに、医療保険代先払いで2年半分払ったし!
(・・・しかも納税もちゃんとしてるから、めっちゃ払ってない?)
と言いたいところなのですが、
誰もがタダで受けられる=みんな行く=財政難=人手不足
基本的に「すごく」混み合ってるため予約してから受診、待ち時間が異常に長い(もはや待機日数)!!!
これは学生の時に経験済みなのです。例えば、風が長引いていてしんどい、お医者さん言って処方箋!と思うんですが、「予約がいっぱいだから、来週の○曜日の何時に来て」とサラッと言われちゃう感じです。
他にデメリットとしては、
- 基本的に登録をしたGP(かかりつけ医)に診てもらわなければいけない。また、そこの紹介状がない限りは大きな病院・専門病院を受診できない、ということ。
- 私立(プライベート)の医者に比べて、医師や看護師さんの腕が劣ることがある
「みんな受けれて、みんないい」がそのまま「みんな受けられなくて、みんな不満足」になりつつあります。近年はCOVID-19や生活習慣病などで、患者さんの量もすごく増えているようです。
民間医療保険(プライベート)
ということで、
予約してすぐ行ける、レベルの高い、「日本人の」ドクターのいらっしゃる私立の病院にお世話になりたい!
ただ問題は、医療費が高額!ということ。
(私立病院で診察してもらうと1万円前後、出産とかだと120~300万くらいと言われています。)
そのカバーをするために「民間医療保険どうするか?」なのです。ありがたいことに就職先の会社が手配してくれ、年間20万相当なのですが、大半を会社が負担してくれるらしいです。
もちろん普段から食生活や栄養の知識をつけて、自分を整えておくことはしています。
(個人的には、「みんなで食生活改善して税金を下げよう」とまで考えています(「正しく」食生活改善⇨生活習慣病予防⇨医者に行く人減る⇨国民医療サービスの予算減る⇨税金で賄う分減る✨)。)
しかし、将来のことなども考えると・・・非常に難しい問題です。
みなさんなら、どうしますか?民間医療保険はいっとく???
(今回はマジメに悩んでいるので、オチ無しです。苦笑)